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サンタクロースはプレゼントを運ぶ
派手な衣装を身にまとい
トナカイの引くソリに乗ってやってくる

だけど本当のサンタクロースは
地味な衣装を着て自分で歩いてやってくる
物ではないものを持ってやってくる

だから僕たちはプレゼントを貰っても気づかない
七色に輝く箱と真っ赤なリボンに気を取られ
見えないプレゼントを知らないまま生きている

クリスマスはサンタクロースを見つける日
誰かが差し出した愛情に気づく日
そしてそれに感謝して過ごす日

地味な衣装のサンタクロースを探そう
さりげなく何気なく僕に愛をプレゼントしている人を
だけどその人は遠くにはいないだろう

ケーキもチキンもプレゼントもいらなくなったら
サンタクロースを待つクリスマスは終わるだろう
僕は地味な衣装を着て誰かの為に働くことを知るだろう

誰にも見つからないようにプレゼントを配ろう
誰にも見えない形の無いプレゼントを
僕も君も誰かのサンタクロースになれますように

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僕と君という言葉が消え去り僕が君になるとき
僕は君という僕を愛するだろう

僕は自分しか愛せない奴なのだから
僕が君にならなければどうして君を愛せるだろうか

僕が僕のままで君を愛するなら
僕は君に与えた愛と与えられた愛を天秤にかけるだろう

そして君が君のままで僕を愛するなら
君は僕から与えられた愛と与えた愛を計算するだろう

しかし誰が愛を天秤にかけたり計算したりするだろうか
愛が君という僕や僕という君に向けられるのであれば

人間だけが僕と君という言葉でお互いを二分割する
しかし世界はただひとつの愛で彩られている

もしも僕と君がひとつになれないとしたら
二人は終わらない駆け引きを永遠に続けることだろう

そして僕たちが世界そのものにならなければ
人は愛が何であるかを永遠に知らぬまま過ごすだろう

だから僕は君になって君という僕を愛する
自分しか愛せない僕の小さな一歩として

2018.11.18 生きる詩
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「死にたい」は
「生きたい」ということ
生きたいのに生きる場所がない
だから君は死にたくなる
生きる場所をカタログから探すな
君が迷いを捨てれば
今ここが君の生きる場所になる

「死にたい」は
「生きたい」ということ
俯きながら通う校舎が君を弱らせる
憂鬱なタイムカードが人生を支配する
しかしそこに向かうのは君自身の足だ
好きな場所で好きに生きろ
自分で背負った重荷と共に旅に出よ

「死にたい」は
「生きたい」ということ
目の前の天使は偽物だと知っているか
変革は休憩ではないと知っているか
君のことは誰も救えない
痛み止めが君を癒やすことはない
自分で愛しい自分を救いなさい

2018.10.30 ゴミ袋
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僕はゴミ袋
捨てられるために買われる
何も無い空間が僕の価値
顔はさほど関係ない
口を開けていろんな物を食べる
お腹がはち切れそうになるまで

僕はゴミ袋
愛された記憶は無い
ぶら下げられて揺れながら
放り投げられる痛みに耐える
カラスがお腹を食い破って
卵の殻が飛び出すと少し悲しい

僕はゴミ袋
捨てられる為に生まれてきた
分厚いゴム手袋に掴まれて
暗い鉄の箱に押し込められる
全身から染み出す臭い体液にまみれ
僕は束の間の思い出に浸る

僕はゴミ袋
死ぬ為だけに生まれてきた
やがて業火に焼かれて息絶える
10枚入りの親兄弟も死に絶えた
だけど僕は僕の役目を果たす
誇り高いゴミ袋

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いつか会おうと約束した人たち
その日が来ることもなくこの世を去って行った人たち
会いたいけど会えない安心にも似た寂しさと
もう二度と会えない痛みにも似た寂しさは別のこと
懐かしい笑顔も懐かしい泪に変わってゆく

いつか使おうと捨てられなかった物
その日が来ることなく埃をかぶったまま眠っている
大切だった思い出もいつしか不要品になってゆく
いつかという未来が減るのを数えながら
懐かしい日々は別れも告げずに去ってゆく

今日という日の何気ない日常に
誰か僕を思い出してくれているだろうか
僕は埃だらけであの世に行ってしまってはいないだろうか
減ってゆくいつかという未来の中で
僕があなたにとっての今日でありますように