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2009.08.20 夜会
夜会

闇に紛れて私が帰ってくる
私の心が私の家のドアをノックする

そして私は私に言うだろう
「お帰り」と

そして私は私に挨拶をして
太陽のほのかな暖かさの残る手で愛しい私を抱きしめる

すると私は銀色の涙を流し
黙ったままただ頷くのだ

私は私とひとつになって長い恋文を書くだろう
もう一人の私に宛てて

そしてその手紙はテーブルの隅に置かれるだろう
太陽が昇りもう一人の私が目覚めるまで

やがて朝が来ると
私はそれを破り捨てるだろう

金色の汗にまみれたこの手で埋葬するだろう
もう一人の私を

そして待つだろう
私の帰る夜を

そしてまた恋文を書くだろう
真昼に生きるもう一人の私へ






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