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やりたくないことを
やりたくないと言ったら
普通ではないとレッテルを貼られる
そして君は真っ直ぐな心を抱えて
茶色いビルの入り口に向かう
不安だらけの指がエレベーターのボタンを押し
小さなカラダは3階の施設に吸い上げられる
ドア越しの賑やかな声に少しうつむいて
君は静かにノブを回す
自分の名前を連呼する大人たちに迎えられ
蛍光灯の光に嘘っぽい世界を見る
やりたくないと言わなくなるまで
君は誤魔化された正しさを教え込まれる
その首が縦に振られるまで
大人たちは君を取り囲んで説得するだろう
やりたくないことを笑顔で出来る詐欺師の手で
君はねじ曲げられ矯正される
それは誰の為なのだろうか
少なくてもそれは君自身のためではない
それはシステムを続けるための仕組み
革の椅子に腰掛けて札束を数える収税人のため
やりたくないことでも
やれることが正しいとされる世界で
君は迷子になって泣いている
迷路の中で助けを呼ぶ声が聞こえる
だけど大人たちにその迷路は見えない
見えているのは自分の正しさと
レッテルを貼られた普通ではない女の子
やりたくないことを
やりたくないと言える正直な女の子
自分だけが正気だと思っている大人たち
自分が迷路にいることすら知らずに

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