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女性救助の警察官死亡

いつもと変わらない平凡な日
人生のように長く伸びた線路の傍で
「私なんて死んでもいいんだ」と
叫ぶあなたの声を聞いた

僕は走り寄って
あなたに答える
「死んでもいい人間なんていない」

でもあなたは「うん」と言ってはくれなかった
電車が僕たちに向かって
走ってきたね

死にたい君と
生きたい僕の
人生の真ん中を走ってきたね

生きたい僕は
死にたい君を
緊急避難用の穴に押し込めようとした

それでも少し遅かった

死にたい君と
生きたい僕の上を
電車が通り過ぎたとき

死にたい君は助かって
生きたい僕は死ぬ運命

警察官だから
助けたんじゃない

あのとき
僕は一個の人間として
あなたに向き合った

仕事なんかじゃない
立派な警官で死ぬよりも
やさしい人間で終わりたい

そして
自らの命を
投げ捨ててはいけない

見知らぬあなたの
叫ぶ悲しみは

さらに誰かの
悲しみを呼ぶ

<53歳の警官の方のご冥福をお祈り致します>





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