FC2ブログ
a0001_008409_convert_20161114183858.jpg

僕の中には修羅が棲んでいる
それを封印するのは詩人の眼
荒ぶる魂に愛という剣を差し込んで
僕の中の修羅を黙らせる
他者が織りなす優しき世界
否応もなく美しさを見せつけられるから
怒りも静まり修羅はまた眠るのだ

それでもたまに修羅は目覚める
世界を破壊しようと地獄の松明を探す
愛無き人々の衣に火を付けようと
僕の中の修羅は苛立ち吠える
しかし闘いを始める僕の目の前を
慎ましく暮らす家族が通りかかる
詩人の眼は小さな温もりを見逃さない
こうして修羅の心は静まりかえる

もしも詩人の眼がなかったら
僕はただの修羅になっていただろう
この眼は父が与えたものか
それとも顔も知らない母が与えたものか
孤独な少年が道を踏み外さないよう
見えない愛が見えるようにと
両親が授けた最後の良心なのか

スポンサーサイト