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炎天下の歩道には
腰をかがめた老婆がひとり
切れて飛び散った首飾りの珠を
黙々と探している

僕は老婆と一緒になって珠を探す
ひとつ見つけては手渡して
またひとつ見つけては手渡して
その度に老婆はありがとうと礼を言う
汗のしたたり落ちる街角に
誰も知らない笑顔が満ちる
ありがとうという言葉と共に

炎天下の歩道には
腰をかがめた老婆と男がふたり
地面に転がった大切な首飾りの珠を
黙々と探している

僕はありがとうと言われる度に
誰かの役に立っている自分を感じた
ひとつ見つけては喜んで
またひとつ見つけては微笑んで
老婆は拾った珠の数よりも
沢山の生きる勇気を僕にくれた
ありがとうという言葉と共に

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