2015.05.10 二十歳の君
a0070_000200_convert_20150510172322.jpg

茜色と青紫で織られた波
白い灯台と海鳥の群れ
幾重にも折り重なる夕焼け雲
二十歳の僕はそこにいる
そしてまだ来ない未来を思っている
少し生意気な目をして

今でも懐かしい故郷の海に行けば
君に出会える気がして仕方ない
もしも出会えたなら何を話そうか
もしも問われたなら何と答えればいいだろう
30年後の未来を知っている僕は

苦しみや悲しみに出会わぬように
説教がましく人生を語ったら
君はきっと笑い飛ばすに違いない
誰の指図も受けないと
二十歳の君はそういう若者だったから

夢は叶うかと問われたら
思い通りにならない人生を語ろうか
君はそれでも気にしないだろう
自分の未来を信じている
二十歳の君はそういう若者だったから

どこからともなく潮の香りがする
夕焼けの海の色が心に染み込んでくる
防波堤に立つ二十歳の君が僕を呼んでいる
故郷の海を見に来ないかと
燃え尽きそうな魂に火をともしに来ないかと

スポンサーサイト