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僕が芸術監督をしている演劇集団では、子どもたちに気軽に劇を楽しんでもらうために、オリジナルの物語を創り小学校を巡回公演している。先日は和歌山県のある小学校に招かれて体育館で劇を披露した。この劇は僕のオリジナル作品で、数年前に書いたものだ。その数年後の今年、東日本大震災という悲劇的な災害が日本を襲った。今から考えればこの戯曲は震災を予言していたような内容なので、書いた本人もビックリしている。劇の内容は、「他人を思いやり、ひとつのものを分かち合う心の大切さ」に焦点があてられている。稽古には数ヶ月を要し、大人が観ても耐えられるような完成度を目指した。仲間達は懸命にその課題に取り組み劇はできあがった。社会には様々な問題があるのだが、嘆いたり、文句を言っていても何も前に進まない。とは言え、個人というのは無力だ。しかし、身近な人々へその気持ちを届けることは出来る。小さくて拙い活動なのだが、それが僕たちに出来る唯一の仕事なのだ。そして、子どもたちは大人が思っているよりも純真でとても利口なのだと改めて感じさせられた。「現代の子どもは・・・だ!」などと僕たちは平気で言うが、もしかしたらルール違反を平気でやっているのは、僕たち大人の方なのかも知れない。「教える者が、相手に教えられる」そんなこともある。今回は、その劇を観た小学生達の素直で率直な感想文を掲載しようと思う。尚、文中の「KARAとか、松じゅん」だとか、意味不明な所は、ディスカッションでのアドリブや冗談のことで、内容には関係ないのです・・・」

14日(月)の3時間目に「木の実は誰のもの?」という劇を観ました。楽しい時間だったのであっという間に時間が過ぎたようです。体育館から教室に帰る途中で「先生、舞台になんにもないのにあんなふうにできるなんてすごいな。」と感心している子もいました。子ども達はそれぞれに何らかを感じ、それぞれの心がほっこりと温まったようです。「先生」

今日劇を観てとてもおもしろかったし、教頭先生へのすごいサプライズあったし、私たちへのクイズもありました。「もう一度観たい」と思える物語でした。笑いあり、涙ありの楽しいもので、本当におもしろかったです。黄色い帽子のお姉さんはKARAに入るとか、赤い帽子の人はお母さんといっしょにでるとか、青いはちまきの人は松じゅんとか、大きな夢があっていいですね。(笑)最後はすごく感動しました。村長の息子は頭がいいですね。みんな仲良しになって、食べられる実がなって、おなかも満たされて、幸せそうでした。良かったです。「K君」

「木の実は誰のもの?」という題名でした。最初はどういう意味?とおもっていると、劇が始まっちゃいました。観ているとおもしろすぎて、あっという間に最後になり、みんなで木の実を土に植えて、木が育ち、実ができるとみんなで分け合った。とてもいい話でした。楽しかった。また観た~い。「Kちゃん」

今日劇を観ました。自分のことばかり考えているのではなく、周りの人のことも考えるという教訓がよく伝わった良い劇でした。また観たいです。「S君」

今日3時間目に劇を観た。内容は悪くなかったが、問題の時間が長かったのが少し残念だった。最後の村長の懸命な解決法に驚きました。いい話でした。「S君」

今日劇を観ました。とても不思議で深い話でした。去年の劇が観られなかったので、観るのをとても楽しみにしていました。最後に一致団結したのでいい話だと思いました。また、劇が観たいです。僕がもし木の実を見つけたら食べると思いました。「M君」

今日の3時間目に劇を観ました。実の実は誰のなのかを見つけるお話でした。その木の実が誰のものなのかを決めてもらうために村長を呼んで決めてもらったときに、話を聞いていてとてもいいお話だなと思いました。とてもおもしろかったです。村長が自分のものだ言ったとき、素直に渡した村人の心もすごいなと思いました。「Yちゃん」

今日学校で劇を観ました。木の実が誰のものなのか解決するのがおもしろかったです。みんなに誰のものだと思う、と聞いていました。村長が出てきて、村長が食べそうになりました。結局最後に解決して良かったです。去年のよりもおもしろかったです。「Rちゃん」

今日、劇を観てとてもおもしろかったし、村長が木の実を自分のものだと言ってなかったら、または、木の実を拾ったそれぞれの人が、拾ったときに食べてしまっていたら、最後にみんなで分かち合える喜びは多分味わえなかったんだなと思いました。そして、やっぱり一人で楽しむよりみんなで楽しむ方が楽しいんだなと思いました。「K君」

僕は劇を観て、どの食べ物も自分のものだと思っていても振り返ってみるとこれは作ってくれているから食べられると思いました。最後の解決方法では、村長はとても意地悪なのかなと思っていたけど、最後に実はみんなのものと言って、土に植え、みんなが分け合って食べるというのはとても感動しました。本当にものの大切さを知りました。「Mちゃん」

今日の3時間目に劇を観ました。劇を観ていて内容は分かりました。最後にはいいシーンが多かったです。劇の人が僕らの観ているところに来たりして迫力がありました。劇の人も7~8人ほどいたので賑やかな話になっていました。他人を思いやり、他人のことを考えるということを勉強できて良かったです。「A君」

今日の3時間目に「木の実は誰のもの?」という劇を観ました。教頭先生が「きょうとう様」になっているのがおもしろかったです。章句料を探してジャングルに行った3人が木の実を見つけて、村長に相談して、他の3人も隠していた木の実を差し出して、みんなひとり一人がそのときに食べなくて良かったと思いました。なぜかというと、その木の実を植えて、おいしい木の実がたくさんなったので、あのとき食べていたら嵐の影響もあって食べ物がなくなっていたかもしれませんでした。でも最後にいい感じになって良かったです。楽しく見れました。他の劇も是非みたいです。「Mちゃん」

僕は劇を観て楽しくておもしろかったです。最後の解決法を考えるとき、僕は、最初に拾った黄色の人だと思っていましたけど、最後はみんなケンカもせず、みんな納得して解決できたからとても感動しました。また、観たいです。「K君」

今日観劇がありました。楽しみにしていました。奈良から来てくれました。題名は「木の実は誰のもの」でした。どんな話かと思いました。話が始まってからいろんな人が出てきました。強い風が来て畑やいろいろなところが荒らされてしまったと劇の人が言っていました。最後に木の実を土に植えてすごく実がなったので良かったと思いました。「F君」

今日劇を観ました。木の実を見つけ、その木の実を自分で食べず、大地に植えるということでみんな豊になれるということが分かりました。これからはひとりで考えるのではなく、二人や三人で考えることにしました。この劇は一生のいい思い出になりました。「T君」

3時間目に劇をしに奈良から小学校まで来てくれました。何の劇をしてくれるのかなとすごくわくわくしていました。題名は「木の実はだれのもの」でした。とてもいい勉強になりました。とてもおもしろかったです。すごく盛り上がっていたのはいいけど、うるさすぎて聞こえなかったところもあったので残念でした。けど、私達のためにわざわざ来てくれたのがすごくうれしかったです。「Wちゃん」

今日、3時間目に劇を観ました。やっている人の声はすごく大きかったです。後、木の実は誰のものかの解決法をみんなに聞いていたのですごかったです。劇は楽しかったです。「K君」

今日は観劇がありました。また去年の○○かと思っていたら、K君のお母さんが呼んだと聞いてびっくりしました。題名は「木の実は誰のもの」でした。この劇は何を伝えたいかがしっかり分かりました。途中で自分の意見を言える時間があって、普通の劇ではあまりないから、珍しいなぁ~と思いました。村長の息子が人をかばえる頭を持っていてすごいなと思いました。また違う劇があったら観たいです。「Y君」

僕は劇を観て教頭先生のことを呼ぶ言い方がとてもおもしろかったです。とても上手な演技でおもしろかったです。またいつか違う劇も見せてほしいです。この劇は6年生になってからのいい思い出になりました。木の実をみんなで分け合って、全員分実が熟して全員食べられて良かったと思いました。「K君」

今日木の実は誰のものという劇を観ました。声がとても大きかったので聞こえやすかったです。木の実を僕は見つけたら、そのままにしておくと思いました。木の実を植えたことでみんなが変わったけど、木の実を食べていればいいことはなかったと思いました。また劇を観たいです。「M君」

学校で劇を観ました。前のよりも感心できる劇でした。私はあんなに大きな声が出ないからすごいなと思いました。一生懸命していたので、その気持ちというか、みんなに伝えたいと思っていることが伝わったと思います。本当に来てくれてありがとうございます。みんなにクイズを出しながらこういうときはこうしたらいいみたいなことを教えてくれました。観てて楽しかったです。「Mちゃん」

3時間目に奈良から劇をしに来てくれました。劇の内容は日本より少し離れた小さな村のお話でした。服装は昔の時代の服みたいでした。声もすごく大きくてよく聞こえました。とちゅうで教頭先生も入っておもしろかったです。質問でK君とM君が「おれのもの」と答えておもしろかったです。また観たいと思いました。とてもおもしろかったです。最後に木の実を実が育って平和になってとても良かったです「Nちゃん」

3時間目にえんげきを見ました。おもしろかったです。いままでより一番おもしろかったと思います。今までこうゆう役とかがなかったのでこんなふうなげきを○○小学校で見せてもらえてうれしいです。またちがうバージョンがあったら来年見たいです。おもしろかった。「Yちゃん」

今日のえんげきかんしょうの「木の実はだれのもの?」を見て思った事は、助け合う事は大切な事なんだなと改めて思いました。あと、にぎやかだと思いました。取り合いした事によって、今までよりも村人のきずなが深まったと思いました。最後にかたまった状態でいるのがおもしろかったです。私もだれかときずなが深まりたいと思いました。「Rちゃん」

村長がだれの木の実かと言うところがちょっとドキドキしました。私は黄色のお姉さんだと思いました。理由は少女時代かKARAになるからです。でもちがいました。青い人がゴムゴムのピストルをしたのがおもしろかったです。どうせならガトリングもしてほしかったです。去年よりもおもしろかったです。(教頭さまもおもしろかった。)「Sちゃん」

心に響いた演劇かんしょう。今日の3時間目に演劇かんしょうがありました。劇をしてくれる方たちは、わざわざ奈良県から来て下さっていると聞いたので、静かに劇を観ようと思いました。劇が始まると、笑うところや、クイズがあったり、とても楽しかったです。それにその劇の設定が「みんなが協力し、みんなが幸せになることを考える」ことだったので本当に心に響きました。私はこの劇を観て「みんなで協力すると、みんなが幸せになって、みんな笑顔になることを」改めて実感しました「Rちゃん」



と、いった感じの感想を抜粋して掲載したのだが、作者の意図をはるかに越えた子どもたちの想像力には感服するしかない。この困難な時代の主役となる子どもたちの笑顔に未来の希望を見た思いがした。僕たちの小さな活動を喜んでくれたありがたい日であった。そして、大人はもっとしっかりしなければならないと、大人が反対に子どもたちから教えられた日であった。

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