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2011.11.04 自分の城
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君は君に必要なものだけを集めて君だけが生きるための城を造る
しかし君が必要としなかった言葉の中にこそ君に必要なものがある
やがて君が置き去りにしたものから君自身が置き去りにされる
君が傍観している間に砂はこぼれ落ちもうそれを取り返すことは出来ない
しかしそれでも君は理解という誤解の中でいつまでも夢を見ているだろう

君は君に必要なものだけを集めて彷徨い歩く
しかし君が必要とした旅は虚無で怠惰な寝室の中の夢遊病でしかない
やがて君は徒労の果てに布団の上に冷たく転がる君自身を発見するだろう
君が寝室で無駄な時間を過ごしている間に友は遠ざかり後ろ姿も消え失せる
しかしそれでも君は居心地のいい場所から一歩も外に出ることはないだろう

君が不要だと思うことから君は学ばねばならない
拾い上げてそれを読みそして君自身がその手で返事を書かねばならない
君がもしそうすることが出来たなら君が長い間必要だと信じていたものは打ち砕かれるだろう
その痛みに耐えながらでなければ君は君に必要なものが何であるのかを知りようがない
君が必要としていたものの正体は君を甘やかそうとする君自身の中の惰性と習慣である

君はそれらを脱ぎ捨てて新しい場所へと旅をしなければならない
そのとき君は君自身の城の牢獄から解放されることだろう
君は友人たちの和の中に迎えられ君自身がまた新しい友を迎える者になるだろう
君は君の中から生まれた新しい言葉と新しい身体を発見することで夢から覚める
青空の下で自分の為に働き他者の為に汗を流してこそ生命は人間となる


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