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2011.07.15
君は受信装置に似ている
誰かの無責任な情報を聞いているだけの箱
そして君は箱庭に住んでいる
四方八方を壁に隔てられ
ベンチに座りながら
ありもしない国のパンフレットを広げる
君は夢をみている
天から降ってくるお菓子の袋を

君は受信装置に似ている
受け身なだけで何も発信しない箱
そして君は虚無を紛らわそうと夢を語る
美しい花が咲いていてもそれは造花だ
そこには蜜蜂も蝶もやっては来ない
花粉は何処にも飛ばず受粉もしない
君は夢をみている
天から授けられるはずの幸運を

君は受信装置に似ている
他人の電波が届かなければそれは役立たずの箱
やがてうち捨てられ雨に濡れ残骸となる
そして君は待っている
何処かから聞こえてくる次の指示を
しかしもう声は聞こえないだろう
鳴らない太鼓を神は叩かない
血と汗から夢が成ることを君は知らない

君は受信装置に似ている
それは不要に飾り立てられた棺桶
しかしその中には屍すらない
箱庭にそれを埋めようじゃないか
香りのしない君の好きな造花を捧げて
無気力で怠惰な人生を葬ろうじゃないか
その上に放送局を建てようじゃないか
君が歩いて集めた真実を僕は知りたいのだ


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