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2011.02.15 冬の帰郷
冬の港に雪が降る
君と僕の間に雪が舞う
白い世界の隙間から
君の寂しそうな顔が見える
もうどんなに雪が降り積もろうと
僕の手が君のコートの雪を払うことはない
日本海に降り注ぐ雪のように
君の胸に僕の言葉は降り積もらない

冬の故郷に雪が降る
僕と駅の間に雪が舞う
見慣れた駅の名前すら見えないほどに
懐かしい歌は通り過ぎ
僕の道は誰かの道となるだろう
街角に残る足跡も今はひとつだけ
どんなに雪が大地を真っ白に染めても
並んで歩くふたつの足跡はもうない

この街にも雪が降る
僕の心は故郷に帰って行く
あの凍てつく港の地吹雪の中に
そしてあの後ろめたい故郷の駅に
君の頬の冷たく白い雪のひとひらに
生まれる前の冬の寒い窓辺に
僕が今どこにいようとも
真っ白な雪に乗って心は故郷へ帰る

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