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2011.01.10 師との邂逅
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「人生 邂逅し 開眼し 瞑目す」この言葉は、
僕が師と仰ぐひとり、亀井勝一郎先生が残された言葉である。

亀井先生の言葉に出会ってもう数十年が経った。
初めて読んだのは「愛の無常について」という本だったが、
これは本屋ではなく万博記念公演の太陽の塔の辺りで開催されていたフリーマーケットで買ったもの。
漫画や雑誌に紛れて段ボールに入っていたこの本が偶然目にとまり、10円で買ったのだった。
思えばこの出会いがその後の僕の思想や精神に、
大きな影響を与えてくれることになろうとは想像さえもしていなかった。
文字が旧漢字だったこともあり、それを調べながら読むのに一苦労した。
おまけに中々簡単に理解できるような内容ではないため鉛筆を片手に線を引き、
余白には自分なりの考えや、思ったことを書きながらの読書だった。

亀井先生は1907年のお生まれで、僕が生まれた2年後の1966年にお亡くなりになった。
ほんの少しでも同じ時代を共有出来たことはとても光栄なことだ。
まあ、亀井先生の本に出会うのはそれから30年後の話しなんだけどね・・・。

亀井先生の本の内容は難しい。
だが、何故だかすんなりと心にとけ込んでくる。
当時、僕がぼんやりと感じていたことがこの本の中では明快に書かれていた。
読み進むにつれて、僕は自分の考えている事に自信を持てるようになっていた。
これはだいぶ後で知ったのだが、亀井先生はゲーテを敬愛していたらしい。
それを知ったとき、僕が18歳の頃に傾倒していた「ゲーテの言葉」という本のことを思い出して感激した。
これはまさに「邂逅」であった。
僕は亀井先生の言葉に出会うべくして出会った縁を感じていた。

「人生 邂逅し 開眼し 瞑目す」
まあ、相も変わらず未熟で無学な愚か者の僕であることは否定できないのだが、
読者の方々にも素晴らしい「邂逅」が訪れることを願っている。
あなたには、あなたの人生を一変させてしまうような邂逅はありましたか?
もしも素晴らしい人生の師に出会うことが出来たなら、
あなたはとても恵まれています。
良い邂逅はあなたに生きる智慧を授けてくれるし、悪い邂逅はあなたを強くしてくれるでしょう。
振り返って考えてみて、邂逅なんて無かったという人もいるかも知れませんが、
それは違います。
人間は勝手に出会うものではなく縁で結ばれているのです。
それでも邂逅が無いと感じるようなら、あなたは招く人にならなければなりません。
他者を招く人は、他者からも招かれるのです。
もしかしたら何処かで大切な出会いを見過ごしていたかも知れません。
時代や世代を超えて人は出会うことが出来る。
既にこの世にいない人にも出会い、心を動かされることも沢山ある。
生死を超えて邂逅することこそ本当の出会いなのです。

最後にもうひとつ僕が悲し時や苦しい時に心の支えにしてきた亀井先生の言葉を書きましょう。

「歳月は慈悲を生ず」解決できない悲しみや苦しみも、
やがて時という魔法が傷を癒してくれるという意味だと僕は理解しています。






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