FC2ブログ
2010.12.26 僕の仕事
saigon-210_convert_20101227164920.jpg

さて、いよいよ今年も残り僅かとなりました。
詩人の家の読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今年を振り返ればまあ色々なことがありましたが、
今回は僕の仕事について書きましょう。

僕は対外的には詩人だったりするのですが、
実は、いちいち説明するのが面倒なので世間的にはそのように簡単に説明をしているだけです。
初めての方に会うと「名前は何ですか?」とか、「本名ですか?」とか訊かれます。
また、「お仕事は何ですか?」とも訊かれます。まあ、それは皆さんも同じでしょう。
しかし、名前は言えますが「仕事は?」となると毎回、返答に困ってしまいます。
それは、相手が尋ねている「仕事」というのは職業のことだからです。
詩人は仕事なのですが職業ではありませんから、僕は職業として詩を書きません。
だから僕には職業と言えるようなものは無いのです。

もともと、仕事という考え方についてのも多くの方とはかなり認識が違います。
仕事=職業という図式が僕には無いのです。
では、仕事はないのか?と言われればそうではありません。
僕の仕事は労働=賃金といった一般的な職業としての仕事ではありません。
ですから、毎日何処かへ仕事に出掛けるといった生活パターンもありませんし、
会社だとか上司だとか同僚だとかいう関係も存在しません。

では毎日何をしているのかといえば、起きてから寝るまで何かを考えています。
とは言え日常生活のことはほとんど考えません。
例えば、自分とは何か?とか、宗教のこととか戦争や貧困のことなど、テーマは膨大です。
何か計画されたものがあるわけでもなく、気になってしょうがない事を手当たり次第に調べます。
また、意外に行動範囲は広いです。
思い立てば、河原のホームレスから、会えそうもない偉い方まで、
やはり、手当たり次第に会いに行きますし、お話を聴いたりもします。
心の中に明滅出没することを文字にして詩やコラムを書いたり、
また、大勢の人の前でそんな話しをします。
人と関わり、悩みを聴くことも多くありますが、何ら職業としてお金にはなりません。
まあ、簡単に言えば社会的には何の経済効果も生まない無用の長物ということです。

だから僕のやる仕事には名前がないのです。
何時間も話せば説明は一応出来ますが、納得してもらえるかは不明です(笑)
ここまで書いても結局は何の仕事なのか分かりませんね。
しかしながら、このよく分からない僕の周りにはいつも大勢の仲間がいます。
会ったことも無い人からメールや電話で相談を受けることも沢山あります。
この様な人は誰にも相談できず、専門家にもお金が無くて相談できない人たちです。
僕自体には特殊な能力も癒しの力もありませんが、
そんな人たちと何か一緒に出来ることがあれば、それが僕の仕事です。

日本の社会は一見するととても平和に見えます。
しかし、見た目とはずいぶん違うのが、心の中の見えない部分かも知れません。
そして世界の事も考えなければならない時代に来ています。
もうすぐ2011年の新しい年を迎えようという今日も貧困や戦争は絶えません。
自分のことで精一杯で遠い外国のことなど構っていられないという人もいますが、
世界はすべて繋がっていて、日本も外国も本当はないのです。
それでも自分には関係ないと感じている方は次の数字を見てください。
世界の人口のたった14%の人間が世界中の収入の73%を得ています。
この様な豊かな生活が出来る国の中には日本も含まれています。
そして残りの人口の86%の人間は27%の収入しか得られていません。
現在の仕組みではお金の得られない人は死んでいく以外に選択の余地はないのです。
まず、生きていけない、生き延びても教育も受けられないから未来も限定されてしまう。
抜け道のない負の連鎖が永遠に続いています。
僕たちは14%の裕福な社会に暮らしているのだから、
その他の貧しい86%の人々のことを考え行動するのは当たり前なのです。
ですから、遠い外国は自分にとっても無関係な存在ではないということです。

壁があります
国境という壁です

壁があります
貧富の格差という壁です

壁があります
他人と自分という壁です

壁があります
多数と少数という壁です

壁を取り払うために
まず知ることから始めます




スポンサーサイト