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2010.12.10 12月の妄想
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近頃は詩ばかり書いていたのでたまには戯言を書こうと思う。

まあ世間は秋風が厳しくなりもう冬といった様子であるわけだが、
季節とは関係なく、僕の頭の中ではキリストやら戦争やらと支離滅裂な妄想が明滅出没している。
説明するのを忘れていたが写真は作家の(故)開高健である。
僕は彼の旅行記やら釣りの本を沢山持っているし、
心のどこかで酒と釣りの師匠と仰いでいることも否めない。
開高健と言えば名だたる文士であり、酒と釣りを愛した旅人でもある。
女性の方にはあんまり興味のないジャンルかも知れないが、
彼の作品は戦争を舞台にしたものが多く、特にベトナムでの従軍体験を描いたものは秀逸だ。
朝日新聞の特派員としてサイゴン(現ホーチミン市)に滞在していた開高が、
200名中17人しか助からなかった激戦を生き延びて命拾いをした話しは有名だろう。
まあ、僕と似ているところは大酒飲みという点だけで、彼のような文才の欠片も僕にはないが(笑)

思えば、僕の敬愛する写真家のロバートキャパもベトナムに滞在し戦争を写した。
しかし、キャパは最後は地雷で吹き飛ばされて死んでしまう。
日本の戦場カメラマンで好きなのはやはり沢田教一だ。
ピューリッツア賞を受賞した「安全への逃避」は誰もが知っている一枚だろうな。
母と子ども達が川の中を必死で逃げているあの写真には息を呑んだものだ。
やはり彼もベトナムで戦死してしまうのだが・・・。

しかし、僕はベトナムという国を知らないし、
男達の正義感と情熱と冒険心をかき立てたサイゴンという街を知らない。
かつて男達が命がけで確かめようとしたものは何なのだろう。
数百万の死傷者と苛烈を極めた戦争という悲劇は遠い過去のものなのだろうか。
そんなことを部屋でウジウジと妄想しているよりも行った方がいいかもしれない。
サイゴンまでは5~6時間かな?
その傷跡を確かめるために、ふらりと旅に出るのも悪くない。




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