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2010.10.10 Mへ捧ぐ3
電話が鳴った
君が危篤だと
古い友が教えてくれた

君は昏睡状態の中で
長い長い夢を見ているのだろうか
輝かしい若い日々の
あの港に吹いていた風の香りを
君は思い出しているだろうか

僕は小雨の降る中
山上の神々に会いに行った
共に過ごした故郷は遙か彼方
その北の空を見上げて
君の為に手を合わせた

空は晴れであり
そして曇りであり
雨だった
傍らに咲く秋桜を眺めて
過ぎ去った昔を想い
此岸と彼岸の間に横たわる
君の顔を思い出していた

いま君と僕が地上にいる間に
このことを書き留めておこう
もし君が旅立ってしまうのなら
ありがとうとだけ伝えたい

Mよ約束を覚えているか
僕はしっかりと覚えている
Mよ君の旅立ちは早すぎる
もう一度酒を酌み交わし
君と昔話がしたい




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