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合理的な社会は効率が良い。
何でもスピーディーに短縮され余暇が増えるというのが売り文句だ。
確かに時間を短縮してさっさと済ませてた方が良い場合もあるのだが、
残念なことに、習慣化された合理主義は何でもかんでも合理化する!という道を辿る。
要するに「待てない人間」の増加である。
彼らの価値は全てを短縮することに注がれていて、早ければ全てOKとなる。

簡単に言えば、醸造したての安いウイスキーのような生活ということだ。
心も成熟されることなく、軽薄な味のまま社会へと流通されるという寸法だな。
そして軽薄な味の思考と心と肉体を持った人間が社会とやらを支えるわけだ。
要するに「待つ」「待たない」その判断力が失われつつあるのが現代なのだ。
では、現代合理主義よりもスローライフの方がいいのか?
それも一長一短あって何とも言い難いな。
昔、筑紫哲也がスローライフを「緩急自在」と言い表したことがあった。
緩急自在とはまさに自分の判断をその時々で発揮して生きるということだ。

現代人はすぐに結果のでないようなものにまで、早急な結果を求めようとする。
要するにこれが「習慣」というものである。
森を育てるようにじっくりと自分自身を育てることはとても重要なことだと思う。
自分という醸造用のアルコールが、琥珀色のウイスキーになるのを待つのである。
この時代にこそ、「待つ時間」という価値観をもう一度見直すべきなのだ。

才能よりも時間が人生を豊かにしてくれる場合もあるのだよ諸君。


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