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2010.07.08 Mへ捧ぐ
東北の風吹く港町では
同級生の女友達が病と闘っている
相手は戦車でやってくる
彼女はハチマキをして素手で闘う
彼女は1日で1年を生きる
今日の命を生き尽くす

つかの間の休戦に喜び
戦いの再開にひるまず挑む
相手は空から爆弾をばらまく
彼女は腕まくりをして素手で闘う
彼女は1日を一生だと感じている
瞬間の命を慈しむように生きる

その傍らでは
暢気で健康な人間どもが
あれも出来ない
これも出来ないと
弱音を吐いてはうなだれている

命の価値を知る者は気高く美しい
命の価値を知らぬ者は何も知らないのと同じ
僕は懸命に生きる命に同情などしない
彼女は気高く美しい
命の価値を知る者から僕は学びたい

やがて彼女は
敵を素手で倒すことだろう
しかし勝ち負けなど傍観者が勝手に決めること
命の価値を知る者は
永遠の勝利者となる

彼女に敗北という言葉はない
だから今日もハチマキを巻いて
素手で病に立ち向かう
明日とは勝ち取るものだということを
彼女だけが知っている




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