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2010.06.21 恐怖の花
戦争のある国では外からの恐怖が人間を支配している
しかし平和な国では内からの恐怖が人間を支配する

いずれにしろ人間はいつも何かに怯えながら日々を過ごす

しかし両者には隔たりがあるだろう
それは現実の恐怖と妄想の恐怖の違い

他者が生み出す恐怖と自らが生み出す恐怖の違い

戦争のある国では銃声に怯え
平和な国では無い銃声に怯える

戦争のある国では平和のない不安さに夜も眠れず
平和な国では戦争が起こるかもしれない不安さに朝も来ない

戦争のある国では一切れのパンに幸福を感じ
平和な国では一切れのパンに不満を感じる

求めても得られない人間と
手に入れても満たされない人間

闇の中の光の安らぎと
光の中の闇への恐怖

何を食べたらいいのか分からない人間と
何が美味いかを競う人間

屋根のない家に住む憂鬱と
屋根の色を気にする憂鬱

戦争とは何かを理解しても
誰もが平和が何であるのかを知らない

現実と妄想の狭間に咲くのは
恐怖という花

戦争のある国の少女の手には
痛々しいその花が握られている

平和な国の少女の手にも
見えないその花が握られている

恐怖という花は誰が売りつけたのか
その花を笑顔で手渡すのは大人という名前の人間

それは僕かも知れないし
君だったのかも知れない



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