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2010.05.03 さらば友よ
今日新しい冷蔵庫が来た。
電器屋で見つけたエコでも何でもない冷蔵庫。
エコポイント対象外だし、何のポイントも付かないので決めた。
古い冷蔵庫は霜取りの奮闘虚しく2日前に冷蔵室がまったく冷えなくなった。
長年苦楽を共にした友に敬意を表して、古い冷蔵庫を綺麗に掃除した。
生活にまみれた汚れが落ちてゆく。
それでも落ちない汚れは、思い出である。
冷蔵庫を掃除しながら、今まで自分が使い捨ててきた人や物を思う。
人間は心さえも消費して使い捨てながら生きる運命かも知れない。などと考える。
自分の使い捨ててきたものはなんだろうか?
思えばたくさんの人間や物に世話になって生きてきた。
古い冷蔵庫という友が最後に教えてくれた事は、礼儀を尽くすことかも知れない。
だから、いらなくなった冷蔵庫を僕は綺麗に掃除する。
それが人なら、なおさらだろう。
詩人はひとり台所に座り込み、いらなくなった冷蔵庫を掃除する。
昨日まで世話になった友には、それに相応しいお別れの儀式が必要なのだ。
古い冷蔵庫は、「自分の身の回りの人間にも、そのようにせよ」と最後に言った。
世界に教師は溢れんばかりにいるが、冷蔵庫が教師の場合があってもいい。

さらば友よ。




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