FC2ブログ
f_convert_20100414142224.jpg

僕の書斎の机には一枚の映画のパンフレットが差し込んである。
1995年に公開された「マディソン郡の橋」である。
海外の女優で僕が最も好きなのがこのメリル・ストリープなのだ。
しかし、それ以上に興味のある女性は彼女が演じたフランチェスカ・ジョンソンという女性。
映画の公開当初は「本の方がいい!」という意見も多かったこの作品だが、
僕も最初に本を読んでからこの映画を観たけど、どちらも素晴らしいと感じた。
表現されるべきものが正確に表現されているとすれば、
手法がどうであれ作品の魅力に影響するものではない。

アイオワ州の片田舎に住んでいる主婦フランチェスカ・ジョンソンには、旦那と二人の子どもがいた。
そして、フランチェスカの死後に、既に大人になった子ども達が母の秘密の人生を知るという設定。
それは20年前の出来事。旦那と子ども達が家を留守にしている4日間にこの事件は起きた。
ロバート・キンケイドというカメラマンがマディソン郡の橋を撮影しに街にやってきて、留守番中のフランチェスカに橋までの道を尋ねる。
これをキッカケに二人は今まで体験したこのない深い恋へと落ちてゆく。
しかし、フランチェスカは、最終的にはロバートについて行かない選択をする。
それから20年彼女は平凡な主婦として暮らし、ロバートとの恋を心の中で育んでゆくのである。

まあ、本や映画を観た人も多いだろうから説明はこの辺で止めよう。
まだ観ていないなら必ず観て欲しいと思う。
僕はビデオでも100回以上は観ているのでセリフまで覚えてしまった(笑)

この映画はフランチェスカ・ジョンソンという女性を通して女の恋心の本質を示しているように思える。
つまり、愛することの責任をまっとうしようとする女性の潔さだ。
その反面ロバートは駆け落ちをフランチェスカに提案する。
しかし、フランチェスカは旦那と子ども達に対する責任を果たす覚悟をするのである。
そして、その苦悩をメリル・ストリープは見事に演じきっている。
これはまさに大人の恋の物語である。
ロバートもフランチェスカも本気で恋をしているのだが少し違う。
男は燃えるような恋を手にしても愛し方を知らないのである。
映画の終わりにロバートは生涯独身を通してフランチェスカに愛を捧げたとあるが、
これは、フランチェスカ・ジョンソンという女性がロバートに教えた女性の愛し方だったのだろうと思う。
「情熱ばかりの男に女が愛し方を教える」この様な構図は考えてみれば多くある。
そして片田舎の主婦にでもこの様な内面の炎が宿っていることにも女性の心理が見える。
いつからか、夢を捨て旦那や子どもの世話に明け暮れる生活を選択する女性達。
しかし女性の心の中の夢や情熱が消え去ったわけではないことをこの映画は教えている。
男どもが大人になる過程を広い心と忍耐で女性達は待ち続けているのだとも言える。
そして男が愛し方を学ぶまで辛抱強く面倒をみている。

現代、フランチェスカのような本当の恋を知る女に愛されるような男はいるかな?
女の辛抱強さにも限界があることを知っていた方がいいと思う。

そしていい男になれない奴は、僕のように日々飲んだくれるしかないのだ。



スポンサーサイト