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2010.01.20 詩の学校
今日は詩の学校で2時間話した。
学校などとおこがましいが、詩に触れ自分を見直す機会がこの教室だ。
始めた頃は余所行きの言葉ばかりが並んでいたが、
近頃の彼女たちは違う。
彼女たちといっても、40、50、60、70代なんだけど。

言葉と人生が近づいてきた。
詩を発表しながら涙を流す彼女たちは、少女そのものだ。
人生に洗われた言葉は美しい、そして深海のように静かで力強い。
誰もすくい取ることの出来ない悲しみを自らすくい取る。
詩というスプーンで、丁寧にすくい取る。
こぼれ落ちた涙はやがて水蒸気になり雨になって地上に降り注ぐ。
その行き着く場所は海だ。
命を育む海になる。
詩を書かなければ向き合えなかった顔がある。
詩を書かなければ感じることの出来なかった自分の足跡がある。
そのありかを指さすことが、詩人の仕事だ。
しかし気が付くのはその本人だ。

僕の仕事は永遠で果てしない。
僕には誰をも癒す力はない。
道に迷った者に必要な、道しるべとなるのが詩人だ。
目的地が見つかれば、道しるべは朽ち果て去るが良い。
答えを示す教科書にはなってはいけない。



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