3月3日は複雑な日

3月3日

今日、取引先の営業マンが結婚した

今日、友人の誕生日を祝う電話をした

今日、古い友が死んだ

喜びと悲しみがごちゃ混ぜになった

自宅で死んだ友の写真を見ながら
独りで通夜をやる

もうひとつの杯の酒を飲み干す奴はもういない

共に青春を生きた友が死んだ
何かが終わった気がした
何が?

故郷はあまりに遠く
そしてあまりに近い

友が死んだ日
僕はもうひとりの友人の
誕生日を祝う

音のない部屋に
時計の針のカチカチ鳴る音と
僕の酒をすする音だけが聞こえている

飲み干せない
思い出ばかりが
いつまでも追いかけてくる






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68億人の世界観

自分が信じている世界は
自分だけが信じている世界だ
正義も悪も何処にもない
あるのは自分の都合だけである





2009.08.18 M.J
M.J

トップスターという玩具は
世界中の人間を楽しませ
世界中の人間に罵られ
世界中の人間に悲しまれる

トップスターはやがて
自分を見失い
自分の精神を削り
自分の命を捧げつくした

それを食べ尽くす世界
それをもてあそぶ世界
屍に群がる世界

永遠の少年は
ネバーランドから
出てはいけない





あなたの指先に憧れて

梅の指先は
懇願している

雪解けの
厳しさを感じた
心のせいか

それとも
それは
まだ見ぬ希望へと伸ばされた
けなげな指の先か

あなたの一途な
指の先を見る度に

ぼくは
一途でない
自分の指を思うのだ

この花の命に
この花の青空へと伸びた
その指の先に

語りもせずに
生きようとする
人間の刹那をみる

あなたは美しい
あなたはけなげで
あなたは強い

あなたのように
咲きたい僕は
あなたのように
青空に手を伸ばしてみる

遠くから
鳥の鳴き声が響いて
僕は我に返る





2009.08.18 いのちの作法
いのちの作法 

たとえば私が
誰かと違っていたとしても
愛してくれるあなたがいる幸せ

たとえばあなたが
誰かと違っていたとしても
愛することが出来る私の幸せ

年老いた母は
もう箸さえ自分で持てない
私に「ごめんね」と言って遠くを見ている
私は母の口元にお粥をはこぶ
いつだったか
あなたが私にそうしてくれたように

年老いた父は
もうひとりでは立ち上がれない
私に「ありがとう」と呟いて頭をさげた
私は父の細くなった腕を抱える
幼い日に
あなたが私にそうしてくれたように

たとえば私が
ひとりぼっちで泣いているときも
励ましてくれるあなたがいる幸せ

たとえばあなたが
私を忘れてしまったとしても
あなたを覚えている私の幸せ

あなたは少しだけ弱く生まれてきたけれど
あなたが生まれた日
私はどんなに嬉しかっただろう
家族も友人もみんなが笑っていたあの日
私が少し弱気になっているとき
無邪気に微笑むあなたこそが私の宝物

あなたの友人として
あなたと共に今日を生きる
私はあなたの手がとても温かいことを知っている
私の手はあなたの手の上に
あなたの手は私の手の上に
心は同じベンチの日だまりの中で遊んでいる

たとえば私が
生きる意味を見失ったときにも
希望に満ちたこの場所がある幸せ

たとえばあなたが
傷ついた心で世間に背を向けても
黙って微笑む家族がいる幸せ

家族も友人も学校も信じられず
希望の光を見失ってしまった私に
あなたは「いつでも帰っておいで」と言ってくれた
あなたのいる小さな村の夏
水辺で笑いあった大切な仲間たち
もうひとつの家族が教えてくれた「ありがとう」という言葉

心を閉ざしたまま迎える食卓
精一杯の愛情が大きなお皿に盛られる頃
私はご飯を食べながら泣いた
何故か心の中の鎖がほどけていって
泪がテーブルの上に落ちた
温かな食卓が教えてくれたのは「ごめんなさい」という言葉

生きることに作法があるなら
私とあなたは同じということ

生きることに作法があるなら
どんな命もすべて愛おしいということ

あなたがいて
わたしがいて
共に生きること

それがいのちの作法