タイ、ベトナム、カンボジア。何故か訪ねていない場所が地図の中の空白のように目に飛び込んできた。それがラオスである。ラオスという国の名は知っていても僕はこの国をまったく知らない。「ラオスって何?」そんな思いからこの旅は始まった。今回は首都のビエンチャンではなく、ルアンパバーンという街全体が世界遺産に指定されている所へ行く。何故かルアンパバーンという名に、最後の楽園っぽい匂いを感じたからだ。

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ルアンパバーンの空港

関西国際空港からベトナムのハノイを経由してルアンパバーンに向かうのだが、ハノイでのトランジットが5時間もある。いつものようにタバコとビールでその時間をやり過ごし、空港に到着したのは夜の8時頃だった。ルアンパバーンは乾期なのだが、朝夕はTシャツだと少し肌寒く、日中は汗ばむ暑さにもなる。

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こちらを参考に予約OK!

今回はホテルではなくゲストハウスを予約。しばらくの間、厄介になるのは中心街に近いヴィラ・サヤダ・ゲストハウスだ。ここのオーナーのS氏は日本人で、高身長のハンサムなシニア。これ以降は彼のことをBOSSと呼ぶことにする。何故なら彼はこの辺りに訪れる日本人にとって、ラオスの現状を事細かに伝授してくれる頼れる存在だからだ。

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親切に近所を案内してくれるBOSSの後ろ姿

僕がゲストハウスに到着すると、BOSSはお客さんと入口のテラスで酒を飲んでいた。着くやいなや「良かったら後でウイスキーでも飲みませんか?」と、声をかけてくれた。BOSSは、どうやら毎晩ウイスキーをタダで振る舞っているらしい。しかも、そのご相伴にあずかるのは客であったり、通りすがりの他人であったりするらしい。その太っ腹な言葉に飲んだくれの詩人はラオスという国に天国を予感した。とりあえず、腹も空いていたので紹介された焼き肉屋でビールを飲んで、ボリューム満点の焼き肉を平らげゲストハウスの宴会に参加した。中には長期滞在の日本人の女性やユニークな男性もいて、初対面とは思えないほど話が弾んだ。BOSSが昔、アナウンサーと付き合っていた話から、ラオスの現地情報、日本人についてのディープな話題まで多種多様。いつものように酒で旅が始まった。もしもルアンパバーンをあなたが訪れるならこの宿をおすすめしたい。アットホームなゲストハウスはとても居心地がいいからだ。ちなみに、BOSSからテラスでのウイスキータイムに誘われない場合は自分のマナーの悪さを省みる必要がある。もしも誘われたなら、あなたはとても礼儀正しい旅人であるという証明だ。

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ゲストハウスはこんな感じ

今までラオスに興味を示さなかった僕がこの地を選んだのにはもうひとつの理由があった。それは「ラオ・ビール」である。ベトナムではタイガーや333(バーバーバー)、カンボジアではアンコールビール、タイではシンハやチャーンビールといった具合に、ご当地ビールには目がない。他の国のビールの値段からすればラオ・ビールは少々高めだ。というよりも、近隣の国よりも全体に物価が高めなのだ。なぜなら、ここラオスの人たちは80%以上が農業に従事しているため、自国で生産しているものは少なく、日用雑貨等はタイやカンボジア、ベトナムから輸入されたものだからだ。とは言え、一本の値段は日本円で100円前後だろう。ちなみにラオスのお金はキープだ。これもややこしいことに0がやたらと多いので苦労する。10000キープで約150円位。硬貨はなく全部が紙幣だから、単位を間違えるとえらいことになる。それと、何処でもそうだが両替には注意が必要だ。渡されたお金をしっかりチェックしないと、金額の半分は両替屋のものになることもある。ともかく、ラオ・ビールは期待を裏切らない美味さだったと記しておこう。

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ルアンパバーンはメイン通りも静か

ルアンパバーンは美しく静かな街だが、このタイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯は、別名ゴールデン・トライアングルと呼ばれ、アフガニスタン・パキスタン・イラン国境付近の黄金の三日月地帯と並ぶ、世界最大の麻薬や覚醒剤密造地帯である。現在の情勢は知らないのだが、僕はこの旅で深夜に2度声をかけられた。要するに「兄ちゃん!マリファナありまっせ!」という誘惑だ。そんな暗がりをうろついている怪しいオヤジが現れた場合には笑い飛ばして先を急ぐに限る。ま、相手を見て声をかけているのだろうから、僕の顔にも多少の責任はあるのだが・・・。この種の遊び(犯罪)を目的にここを訪れる人も少なからずいる。ここルアンパバーンに来る外国人のほとんどは欧米人で、日本人はとても少ない。ゲストハウスの近くには、夜中まで彼らが乱痴気騒ぎをするユートピアという地元で有名なBARがある。世界遺産なので深夜といっても11時には店は閉店するのだが、その後、彼らは路上でまた騒ぎまくる。BOSSの話だと、その後は郊外のボーリング場で朝まで騒ぐらしい。まあ、想像だが、旅の開放感と酒だけでああなるとは思えない。やはり、ゴールデン・トライアングルのお陰なのかな?はっきり言って、本当にうるさい。

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モン族の美しい娘と汚いオヤジ

翌日は、無計画な旅の段取りを付けるためにBOSSに紹介された現地のツアー会社で旅の行程を組んだ。もしもラオスに行く機会があったら憶えておいて欲しいのだが、日本の旅行代理店で現地ツアーを申し込んだらとてつもなく高額になる。アジアの旅は現地でツアーを調達した方がよい。多少手間でも現地で申し込めば半額又は3分の1~4分の1ほどの金額で同じツアーが申し込める。ただし、ラオス語や英語が堪能な必要がある。それか、BOSSのような親切な人に甘えるかだ。僕は勿論ラオス語も英語も話せないので甘える方を選択したのだが・・・。誰も頼れる人間が傍にいない場合は、単語を並べ立て、ゼスチャーをすれば大丈夫。実際、英語が話せなくて困ったことはほとんど無い。もうひとつ憶えておいて欲しいのはラオス人の習性だ。彼らは時間にルーズなので、遅れる、忘れる、場合がある。申し込んでも、本当に時間通りにピックアップしに来るかどうか・・・。ま、治安が日本よりも良いらしいからプラマイゼロかな。しかし、こそ泥は多いらしいので要注意。

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片手に子ども片手にアクセル!イェ~イ!

その後、午後の時間が空いてしまったのでトゥクトゥクで移動。トゥクトゥクとは、バイク又は車を改造したタクシーのようなもの。これは、どの国でもそうなのだが、値段は言い値。料金は事前に交渉してから納得がいけば乗ればいいし、高ければディスカウント!と言い続ければやがては納得いく値段になる。当日はラッキーなことに郊外でラオスの少数民族で最大の人口を誇るモン族のお正月フェスティバルがあるらしく、そこに向かった。少し開けた山の中に大勢の人がいて屋台や土産物、それから、よく分からない遊びやステージも催されていた。美しい刺繍の施された色とりどりの民族衣装に身を包んだモン族の若い娘や青年が沢山いた。モン族といっても衣装や帽子の形も様々で見ていてとても面白かった。しかし、これも時代なのか、誰もがスマホをいじくっている。民族衣装とスマホ・・・。その時僕は、馴染みの薄いラオス、ルアンパバーンに早めに来てよかったと思った。もしも10年後に訪れていたら・・・彼らはどう変わってしまっていただろうと想像してみた。心の豊かさが、機械仕掛けの豊かさに取って代わられるまであと何年だろう。

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ルアンパバーンの街並み

その後は一度ゲストハウスに戻り、夕暮れ、プーシーの丘という所に登った。長い階段が300段以上ある。山頂からはルアンパバーンの街が一望でき、夕日の絶景スポットとなっている。メコン川を照らす夕日が彼方の山に沈んでゆく刹那。まあ、その場所がどんなに美しいかは言葉よりも写真の方が多くを語るだろう。

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夕日に照らされたメコン川

そして日が落ちればナイトマーケットが始まる。この手の露店が僕は大好きだ。現地の人と直接ふれあえるし、Tシャツや小物を買うときの値引き交渉も楽しい。ベトナムやカンボジア、タイなどと比べると総じて売り子の客引きはおとなしく感じる。どちらかといえばやる気がない。しかし、市は大規模で、果てしなく並んだ露天の明かりが人々の笑顔を優しく照らしている。

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マーケットは何処までも続く

3日目は、定番の景勝地を巡る。やはり、現地ツアーのピックアップの車が来ない・・・。しばらくすると何もなかったように笑顔が素敵で、時間の観念がないオヤジさんが登場・・・。まずは、メコン川を2時間かけて遡り、パークウー洞窟に向かった。断崖絶壁にぽっかりと口を開けた洞窟がメコン川から見える。その中には数千体の仏像があり、通路では子どもがお供え物を売っている。

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洞窟の内部とメコン川

メコン川で船に乗るのは2度目なので濁り水も懐かしく感じた。ベトナム辺りはデルタ地帯なので、上流域のこの辺りとでは同じメコンでも景色が全然違う。ラオスではこの川の周辺に多数の少数民族が暮らしている。途中で立ち寄った村はウイスキー村で、可愛い娘が酒を試飲させてくれる。

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ウイスキーを売る可愛い村の娘

とりあえず、2本買う。しかし、トイレは2000キープ・・・。トイレから出てくるまで小さな女の子がドアの前から離れない。アジアの子どもたちはよく働く、日本の子どもに仕事はない。あるのはゲームと習い事だ。その差は、将来大きいだろうな。

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お母さんの手伝いをする賢い女の子

今日は定番のコースなのでお次はクアンシーの滝に向かう。昔、マイルドセブンのコマーシャルで見たような乳白色の岩肌に美しい滝が幾重にも折り重なって流れている。ここでは水着さえあれば泳ぐことも出来る。

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滝の中は大賑わい

解説するとこうだ。滝は素晴らしく美しい、そして、水の中で雄叫びをあげているのが欧米人。滝の周りで雄叫びをあげているのは、ご存じ、あの国のお方。一番眺めの良い所は写真スタジオに早変わり、素晴らしいバリエーションのポーズ、何処にでも割り込む、平気で人の前に立つ、大声で騒ぐ、集団である、絶対にどかない、服装がアンバランスな原色である・・・。さあ、先を急ごうかな・・・やはり、10年前に来れば良かったかな・・・。

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これが本来の姿

夕方は昨日と同じように露店で飯を食おうとナイトマーケットに出掛けた。入口まで来ると市はもう始まっていたが、突然強い風が吹きスコールが来た。露天のおばちゃん達は一斉に片付けに入る。手早く商品を引きはがし、ビニール袋に詰め込む。その後、激しい雨が来た。慌ててジュース屋のテントに駆け込んだが雨は滝のように降り注ぎ、テントにいてもずぶ濡れになった。あっという間に道路は川になり屋根にたまった水の重さでテントもあちらこちらで破けて穴が空く。一瞬で終わってしまったナイトマーケットでは、少女が雨に叩かれながら片付けをしている。ラオスの女性の逞しさを感じた瞬間だった。

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とてつもない大雨で何処にも行けない人々

4日目は何と最終日。とにかく、ここは居心地が良すぎる。しかも、時間の経つのが早い。でもガイドは遅い。夕方のフライトのギリギリまで遊ぶことに決めた。朝は4時に起きて街に出掛けた。ルアンパバーンで毎朝行われているお坊さんの托鉢姿を見るためと、朝市に行くためだ。今日は朝から小雨が降って肌寒い。そんな中、少年の僧侶達は裸足で町中を歩いて町の人からの施しを受ける。オレンジ色の袈裟を着た長い列がいたる所で見られた。話によると、彼らはみな子どもで、貧しい村の出身者らしい。朝には托鉢し、昼は寺が経営する学校で学び、生活を共にしている。これらはすべて無料なのだという。

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何処までも続く朝の托鉢

不思議なことにルアンパバーンには、物乞いやホームレスはほとんどいないという。ベトナムやカンボジアでは至る所に物乞いやホームレスがいたのにここにはいない。貧富の差は激しいが、飢え死にするほど貧しくはなく、農業国なので比較的豊かなのかも知れない。その後、屋台でお粥をすすりゲストハウスに戻った。

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メコンウォーター

初日に半日ツアーのリストを見ていたら象乗りというのがあったので、それをオーダーしておいたのだ。今回は現地ツアーのガイドも時間通りに到着。時間にルーズなラオス人だけではないと、自分の偏見を反省した。その後、各ゲストハウスを回って数人をピックアップし、ワゴン車は満席になった。中には高齢のスエーデン人のグループもいる。このご高齢が象乗りとは驚きだった。こうして最終日のツアーがスタートした。しかし、向かった先は機織りの村・・・。ついでに紙すきの村・・・。象乗りは少し料金も割高なだけあってサービスも充実しているのだろうと推測。それで、何処にエレファントキャンプがあるんだろう?半日ツアーなのにもう10時だ。ガイドに聞くと、これからボートでメコン川を遡り象乗りに行くのだという。「エレファントキャンプまで1時間半で~す!」・・・。しかも、満面の笑顔で・・・。それはいいのだが、もう10時・・・。着いたら11時半だ。これは、もう悪い予感しかしない。当日は雨上がりの曇りで気温は相当に低かったためボートの中で凍死しそうになった。するとガイドはまた満面の笑顔でこう言った。「今日はとても寒いですね!でも大丈夫!これからウイスキー村で酒を試飲して温まりましょう!」と。ウイスキー村?象は・・・。象・・・。するとガイドは安心させるようにこう言った「あなたは、ウイスキー村から、車で象乗りのエレファントキャンプに行きます!別行動です!OK!」OK・・・ではない・・・。僕は半日ツアーの後に市場で買い物をして空港に向かうつもりだったのだが、無理かも知れないと思った。こうして再びウイスキー村に到着、トイレでは昨日と同じように2000キープを徴収された。ようやく途中から来た新しいガイドと合流。ようやくお目当てのツアーが始まり、ようやく象乗りとなった。ちなみに、象はとても器用な動物で、人間でも歩けそうにない泥と岩だらけの道を平気で歩ける。多分、幅が60センチぐらいあれば渡れる。しかも賢い。ラオス人のガイドよりも・・・賢いかも・・・。象にまたがると椅子も合わせて見下ろす目線は恐らく4メートル近いかも知れない。器用で賢く、それでいて怖い。でも面白い。

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ジャングルで象乗り

象乗りが終わるともう1時半になっていた。買い物が出来なくなるのは諦められるが、5時には空港へ行く為のピックアップがホテルまで迎えに来る。僕はガイドに「もう帰らなければならない」と伝えた。するとガイドはここで食事だという。腹が空いていたのでまずは飯を食うことにした。こうして食事を終えると再度、帰る交渉をした。象乗りのガイドは朝に迎えに来たガイドとは別で、キャンプにも担当者がいるというよく分からない構図になっていた。その担当者はまたまた満面の笑顔でこう言った。「これからメコン川で象を洗うアクティビティですよ!」と・・・。「では、何時に帰れるんですか!」ここで英語が出来ない不運にみまわれ、現場は混乱した。話によると、またウイスキー村に戻ってそこからボートで帰るのだという。「それでは飛行機に乗り遅れてしまうではないか!」完全に終わった気がして目の前が真っ暗になった。うちひしがれていると財布にBOSSの名刺があった。とにかくここは、BOSSに助けてもらうしかない。電話を掛けてもらい事情を話して説明してもらうと、担当者もガイドも顔色を変えてお帰りモードになった。こうしてようやくゲストハウスに着いたのは4時。トゥクトゥクをチャーターして急いで買い物を済ませた。本当に危なかった。そして、BOSSは、やはりBOSSだった。

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飲んだくれ詩人の旅のスナップ

空港に着くと唖然とした。あれだけ時間に追われて最終日を過ごした甲斐もなく飛行機は2時間遅れていた。まあ、どうせハノイで5時間のトランジットを過ごすのだからと思いながらゲートをくぐった。すると来るときは大丈夫だったライターで止められた。こうして無情にもライターは没収となった。これでは喫煙室のあるハノイでもタバコは吸えない。ヘビースモーカーにはきついお仕置きだ。しかし、空港職員は親切で出られないはずの空港の外での喫煙を許可した。ライターを借りてタバコを吸い、またゲートでチェックされて中に入る。有り難いラオス人の寛容さだった。結局、7時半に飛ぶ飛行機は10時に来た。来たのは良いが、今度はパスポートがない。空港職員や警備員や警察官が来た。搭乗客はもう飛行機の中だ。終わった。完全に終わった。しかし、何故か心は穏やかだった。心の何処かで僕はルアンパバーンに魅了されていたのだろう。トラブルついでにもう少しここにいるのも悪くない。そう諦めた瞬間、パスポートが思いがけない場所から出てきた。出国のチェックでライターを取り上げられたせいで動揺した結果だった。僕はようやく飛行機に乗れた。

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お供え物を売る少女


飛行機の小さな窓から最後のルアンパバーンの小さな街の明かりに名残を惜しんだ。僕が今回の旅で得たものは何だろうか。異国の街に来ても自分の物差しで全てを測ろうとするご自分の傲慢さだろうか。目が合えば誰もが優しく微笑むこの国の愛情の深さだろうか。時間通りに来ないガイドは、「時間なんか忘れてしまえる場所こそがルアンパバーンという街なのだよ」僕に教えてくれたのだろうか。買ってきたラオ・ビールを片手にこの旅行記を書きながら言葉が浮かんだ「時のない街ルアンパバーン」おおらかで優しい人の住む街ルアンパバーン。ここは、人が世界遺産である。

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~GOOD BEY LUANG PHABANG~

SPECIAL THANKS VILLA SAYADA Mr.S
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