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あなたの顔はひとつでいい
だけど幾重もの顔を使い分けるのは何故だろう
それは恐れる心だろう
線からはみ出てしまうことへの恐れ
美しい文字をなぞるような生き方への執着
大多数として安堵するための虚しい処世術
大人と呼ばれるためのずるい魔法

あなたの顔はひとつでいい
どんなときも使い分ける必要なんてない
恐れれば恐れるほどあなたの顔は増えてゆく
顔を使い分けることは自分を誤魔化すこと
愛していない者に向ける笑顔ほど苦痛なことはない
光を愛する者は影をも愛さなければならない
だから別の顔を信じてはいけない

あなたの顔はひとつでいい
それなのに今日も鏡に向かって化粧している
いつしか仮面が本当の自分になるだろう
世界中の貧困や戦争に心を痛め
銃を持って革命を声高に叫ぶ前に
あなたはあなたの顔を統一しなさい
隣人のひとつだけの顔を赦し慈しんであげなさい

あなたの顔はひとつのはずだ
それは生まれながらにして与えられた美しい顔だ
しかし誰がその顔を付け替えろと教えたのか
そうでなければ生きられない世界を否定しなさい
世渡り上手である前に正直者であること
人は経済ではなく愛で繋がるのだと知りなさい
世界中の何処にいてもひとつの顔で人間らしく生きられる

あなたの素顔は誰よりも美しい
だけど嘘つきの顔は蜃気楼のように歪んでいる
騙して手に入れたものなど全部捨ててしまいなさい
ひとつの顔で勇気を持って生きなさい
誰かに否定されても少しもあなたの価値は下がらない
あなたを苦しめる幾重もの顔を脱ぎ捨てて
素顔の無防備さを慰め合いながらそれを愛してあげなさい

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2019.01.01 静粛
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年の瀬という実感もなかった
そして新年という実感もない
もう外側で起こることには興味がない
でもそれはすっと前からだ
深く静かに自分の内部に潜り込み
静粛の中で自分のいる場所を確認する
売り込みにも脅しにも耳を貸さずに
いらぬ心配をすることもなく

去年の反省をする気もなく
今年の抱負を語る気も失せた
形ばかりの区切りに関心がなくなった
でもそれはずっと前からだ
他者の喜びの中に自分の喜びを感じ
真冬の路上で眠る猫に自分を見る
今ここにあるがままに生きて
明日の準備などすることもなく

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サンタクロースはプレゼントを運ぶ
派手な衣装を身にまとい
トナカイの引くソリに乗ってやってくる

だけど本当のサンタクロースは
地味な衣装を着て自分で歩いてやってくる
物ではないものを持ってやってくる

だから僕たちはプレゼントを貰っても気づかない
七色に輝く箱と真っ赤なリボンに気を取られ
見えないプレゼントを知らないまま生きている

クリスマスはサンタクロースを見つける日
誰かが差し出した愛情に気づく日
そしてそれに感謝して過ごす日

地味な衣装のサンタクロースを探そう
さりげなく何気なく僕に愛をプレゼントしている人を
だけどその人は遠くにはいないだろう

ケーキもチキンもプレゼントもいらなくなったら
サンタクロースを待つクリスマスは終わるだろう
僕は地味な衣装を着て誰かの為に働くことを知るだろう

誰にも見つからないようにプレゼントを配ろう
誰にも見えない形の無いプレゼントを
僕も君も誰かのサンタクロースになれますように

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僕と君という言葉が消え去り僕が君になるとき
僕は君という僕を愛するだろう

僕は自分しか愛せない奴なのだから
僕が君にならなければどうして君を愛せるだろうか

僕が僕のままで君を愛するなら
僕は君に与えた愛と与えられた愛を天秤にかけるだろう

そして君が君のままで僕を愛するなら
君は僕から与えられた愛と与えた愛を計算するだろう

しかし誰が愛を天秤にかけたり計算したりするだろうか
愛が君という僕や僕という君に向けられるのであれば

人間だけが僕と君という言葉でお互いを二分割する
しかし世界はただひとつの愛で彩られている

もしも僕と君がひとつになれないとしたら
二人は終わらない駆け引きを永遠に続けることだろう

そして僕たちが世界そのものにならなければ
人は愛が何であるかを永遠に知らぬまま過ごすだろう

だから僕は君になって君という僕を愛する
自分しか愛せない僕の小さな一歩として

2018.11.18 生きる詩
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「死にたい」は
「生きたい」ということ
生きたいのに生きる場所がない
だから君は死にたくなる
生きる場所をカタログから探すな
君が迷いを捨てれば
今ここが君の生きる場所になる

「死にたい」は
「生きたい」ということ
俯きながら通う校舎が君を弱らせる
憂鬱なタイムカードが人生を支配する
しかしそこに向かうのは君自身の足だ
好きな場所で好きに生きろ
自分で背負った重荷と共に旅に出よ

「死にたい」は
「生きたい」ということ
目の前の天使は偽物だと知っているか
変革は休憩ではないと知っているか
君のことは誰も救えない
痛み止めが君を癒やすことはない
自分で愛しい自分を救いなさい